【貧血】鉄分ばかりとっていても貧血は改善しない!

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鉄分を補給しただけで貧血がよくなるとは言い切れない。こんなことは、少し栄養のことを勉強すればわかることだ。しかし医学文献のデータベースサイトで貧血の項目を見れば鉄欠乏性貧血に対しては鉄を摂取させた臨床試験ばかりがならぶ。確かに鉄分摂取による貧血改善のエビデンスは山ほどある。

貧血といえば鉄分か

そもそも(鉄欠乏性)貧血は、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)の量が不足して起こる。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っているので、これが足りなくなると組織の末端で酸欠状態が起こり、そのため顔色が悪くなったり、立ちくらみを起こしたりする。したがってどうヘモグロビンを増やすかが貧血対策のポイントになる。

基本的に、足りないものを増やすにはそれを作るための材料を仕入れる思考回路をもつべきである。

ではヘモグロビンの材料は何か。グロビンというタンパク質とヘム鉄という鉄分だ。鉄剤を渡していて常に違和感があるのは、この2つのうち鉄分のみにしかフォーカスしていないことである。

鉄分だけを与えてもヘモグロビンは増えず、たんぱく質が必要になる。食事から十分なタンパクをとれていれば良いが、
特にダイエットをしている女性などではそれも不十分で結局鉄剤を飲んでいても中々貧血が良くならないなどという。
こういう方にたんぱく質のシェイクを日常的に摂取するように説明するだけでけろりと治ったりする。

動物実験ではあるが、たんぱく質量が足りていないとヘモグロビンの生成が制限されるとする研究がある。
HEMOGLOBIN PRODUCTION IN ANEMIA LIMITED BY LOW PROTEIN INTAKEINFLUENCE OF IRON INTAKE, PROTEIN SUPPLEMENTS AND FASTING

それ以外にも、摂るべき栄養素はたくさんある。ヘモグロビンが出来上がるまでには、ビタミンB6、B12、葉酸、ビタミンC、銅、ニコチン酸などが求められる。 たしかに鉄分も必要な成分の一つだが、それ以外にも配慮が必要である。実際、貧血に対してビタミンB群も合わせて処方する医師も増えている。目安としては、1日に体重の1000分の1の良質なたんぱく質を摂ると良い。

このように、鉄吸収を促す成分と邪魔する成分をしっておくと、貧血への対策がさまざまな角度から見えてくる。吸収の促進因子と阻害因子について別途まとめている

 

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