ベルソムラとジゴキシンの相互作用

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

不眠に訴えがあり精神神経科を受診している患者さんがいた。ルネスタという睡眠薬を飲んでいたが、あまり不眠症状が改善せず、別の効き方をするベルソムラを医師に処方されたという。薬を渡した薬剤師は、飲み合わせについては深く説明せずに薬の効き方の違いを説明した。

後刻、本人から電話で問合せがはいる。「本日処方されたベルソムラの相互作用欄にジゴキシンの記載がある。私は循環器内科も受診しておりジゴキシンを服用している。いけない飲み合わせではないのか?」と。禁忌の薬ではないので、渡すこと自体は責められたものではない。

しかし、問合せを受けてベルソムラの添付文書をまじまじと確認すると、次の記載がみつかる。
ジゴキシンと併用した際、ジゴキシンのCmax及びAUCは21%及び27%増加した。スボレキサント投与時のジゴキシン濃度は最初の6時間以内に増加した」 
ベムソムラ併用によりジゴキシンの血中濃度が上昇する。

ジゴキシンは、量が多かったり血中濃度が過度に上昇すると中毒を起こし、命にかかわる重い不整脈を誘発しうる薬剤。しかも、添付文書には微妙に見つけづらいところに上記の記載がある。

ベルソムラは肝代謝酵素CYP3A4で代謝され、P糖蛋白阻害作用があり、禁忌薬が非常に多い。毎回確実に注意しないといけない薬剤だと再認識した事件。

その後、医師へ問合せを行い別の睡眠薬へ変更となった。

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