認知症を治せる薬はあるのか&薬以外の選択肢について

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つい最近も認知症の方の裁判が話題になった。認知症に関しては未だ有効な治療法がない。各種抗認知症薬に関しては別途解説している。

認知症は治せる薬はあるのか

初期症状の進行を僅かに遅らせることができる薬剤はあっても、長期的に改善するものは1つもない。現時点では、根本的な治療薬は存在しない

では、薬以外の方法はどうなのかということで、UpToDateをみてみると、
イチョウ葉抽出物、スタチン系コレステロール降下剤、ビタミンB
、オメガ3系脂肪酸、栄養療法、認知機能リハビリ、運動療法、作業療法といったものがずらっと列挙されている。たしかにイチョウ葉抽出物やω-3系脂肪酸は何となく脳血流は良くしそうで良さそうなのだが決定的に効くとはされていないようだ。以前紹介したが、フェルガードという認知症用サプリを使っている医療機関もあるが臨床データがまだ少ない。

動物実験では認知症の治療に成功しているのに、なぜそれを人間にシフトできないのか

先日、Time誌を読んでいたら、そんなタイトルの記事があった。
なぜ、それを人間にシフトできないのだろうか。人間においては未だに打開策が見つかっていないのはなぜなのだろうか。動物実験の段階で、画期的薬剤が出たかのように過剰報道するメディアも多いがもう一段のステップで困難があるようだ。エーザイは認知症の新薬を開発中のようだが、楽しみでもある。今まで提唱されてきている、アミロイドβ仮説に立脚して成功すれば良いが。

認知症はアルツハイマーだけではない

認知症の定義は、「一度正常に達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続性に低下し意識障害のない時に、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態」とされる。一般に論理的思考能力、判断能力、記憶力が低下する。

「後天的な脳の障害」ということと「持続性」ということが、一時的な認知機能障害である「せん妄」との大きな違いになる。

具体的な症状としては、
・首尾一貫した内容をしゃべる事(書く事ができない)
・何を言われている(書かれている)か理解できない
・良く知っている土地で道に迷う
・複数のステップがあるタスクをこなしたり、計画することができない
・金銭計算が困難

といったことがある。徘徊したり、良く分からない商品に大金を払ってしまったり。周りも大変になってくる。進行すると、自立した日常生活はまずできない。認知症というと一般にアルツハイマーを連想される方が多いが、それは全体の60〜80%ほど。実際には種々の疾患から認知症となることがある。

ざっと他の認知症をあげると
•血管性認知症(血栓やプラークなどで血管が詰まって、脳の一部が損傷されておこる)
•Lewy小体型認知症
•前頭側頭型認知症(ピック病)
•進行性核上性麻痺
•大脳皮質基底核変性症
•薬剤誘発性認知症(そう薬の副作用として認知機能が低下するものもある)

などがある。その他、慢性的アルコール摂取やボクサー、フットボール選手のように日常的に脳へダメージを負う事で認知機能低下を招く場合もある。小難しくなったが、認知症の型はさまざまということ。特に85歳以上の認知症患者の多くは大抵1つ以上の要因を満たす。例えば、血管性とアルツハイマー性を併発しているとか。

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