【認知症の薬】リバスチグミン(リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ)

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リバスチグミン(リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ)。認知症治療薬における唯一の貼付剤。貼り薬というのは、認知症治療においては大きなメリットだ。投与が簡単だし、使用状況を目で見て確認できる。認知症だと薬を飲み薬自体嫌がる人もいるだろうから。服薬中断例は多い。また、血中濃度の急激な上昇が抑えられるため、消化器症状(悪心、嘔吐)が出にくいとされる。

しかしながら、貼付剤であるために皮膚に関する副作用が多い。例えば、紅斑、かゆみ、皮膚炎、貼付部位のむくみなど。こうした副作用は同じ部位に繰り返し貼ったり、乾燥した皮膚に貼ることで起こりやすい貼付部位は背中、上腕部、胸部のいずれかおしりや太ももは吸収が落ちるので避ける。貼付部位は毎回変えると良い。保湿剤やステロイド剤で副作用の対策ができるので、このような症状がある場合は外用剤を処方してもらうのも良い。

なお、アリセプト(ドネペジル)、レミニール(ガランタミン)、リバスタッチ(リバスチグミン)は効果の面において大きな差はないとDynaMedに記載がある。つまり身も蓋もないのだが、ごく初期の症状にしか効果がない。小難しい理屈をこねるまでもなく、お薬110番という一般市民向けサイトですら効果が微妙だと書いているのだから。

皮膚の副作用の発現頻度は添付文書より、
適用部位紅斑404例(37.7%)、適用部位そう痒感393例(36.6%)、接触性皮膚炎273例(25.4%)、適用部位浮腫119例(11.1%)、適用部位皮膚剥脱52例(4.8%)

貼付剤なので出にくいとされている消化器症状は、
嘔吐84例(7.8%)、悪心82例(7.6%)、食欲減退56例(5.2%)

そして、コリンエステラーゼ阻害剤の重大な副作用として心臓への影響が恐いと以前から書いているが
狭心症(0.3%)、心筋梗塞(0.3%)、徐脈(0.8%)、房室ブロック(0.2%)である。

コクランでは、ごく初期の認知症にはやや効果ありとしつつも、行動の変化や介護者への負担軽減という意味ではあまり意味がないと結論している。

お値段書いておこう。薬価は次の通り(2016/3/9現在)
リバスタッチパッチ4.5mg 346.8
リバスタッチパッチ9mg 390.5
リバスタッチパッチ13.5mg 418.6
リバスタッチパッチ18mg  439.7
毎回いうけど認知症の薬は高すぎるわ。

【参考文献】
リバスタッチパッチ添付文書
お薬110番
DynaMed
Cochrane Database Syst Rev. 2015 Sep 22;9:CD001191

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