PL顆粒のふりかけはオバちゃんの好物

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

PL顆粒ほど安易に処方される薬もそうないと思う。ここまで、「とりあえずの風邪薬」的ポジションを確立している薬があるだろうか。

病気を治す薬ではないのが、わけの分からない人が貰って使うと(失礼)
「あそこのお医者さんにいって、これ処方してもらったら凄く楽になったの。あのお医者さん凄い〜」と言わしめるポテンシャルがあるようである。

とりあえず的ポジションにいるわりには、やたら禁忌の疾患が多い。

配合成分は次の4つ

1、サリチルアミド270mg
サリチル酸系の解熱鎮痛抗炎症薬
アスピリンと類似した構造をもつ。アスピリン喘息に禁忌

2、アセトアミノフェン150mg
解熱・鎮痛効果 過量服用で肝臓に負担あり

3、メチレンジサリチル酸プロメタジン13.5mg
抗ヒスタミン剤(鼻水やくしゃみを抑える) 類似成分:ピレチア(塩酸プロメタジン)
抗コリン作用があり、緑内障や前立腺肥大に禁忌成分
2歳未満もプロメタジンが呼吸抑制を起こした報告があるため禁忌

4、カフェイン60mg
頭のぼーっとした感じを改善したり頭痛を軽減
※咳に直接効く成分の配合はない

アスピリン喘息、緑内障、消化性潰瘍、前立腺肥大、重篤肝障害 などをお持ちだと疾患悪化リスクがある。短期服用なら、問題ない場合も多いが禁忌は禁忌で、避ける方が望ましい。加えて、飲んで運転などしようものなら、眠気の可能性がある薬だから危ない。自覚的な眠気がなくても集中力低下の可能性もある

ピーエイ配合錠っていうのも一緒。

逆に、上記を避けたり気をつけていれば気持ちよ〜くお使い頂ける。特にある程度、お年を召された女性。なぜか、PL顆粒が大好きな人が多い。僕は風邪のひきはじめにPL顆粒をご飯のふりかけにしているオバちゃんにあったことがある。その発想はなかった!

いろいろ聞いていると、いわく、
「風邪のひきはじめに良い」
「飲むとすうっと楽になるの」
「なんか調子良くなった感じがする」
「うっひょおおおおおぎょあえへえぇえぇ」

まず聞きたい。あなたは、そんなに風邪をしょっちゅう引くのか?と(一度も聞いたことはない。そんなチャレンジ精神はない)。

ちょっとした鼻水で風邪と言い、ちょっとした火照りで風邪という。そんな時に、PL顆粒を飲むとすっきりするのだろう。そりゃそうだ。アレルギー症状を抑えるプロメタジンが入っている。つまり精神的にもリラックスできちゃう。カフェインも入っている。すきっとした感覚になる。痛みが治まり頭も何となくすうーっとなる感覚。うまいことできてるなぁ。ハマるわけだ。

PLって何だろうと思ったら、一般用医薬品として発売した総合感冒薬パイロン(Pylon)のPとLをとっただけのネーミングだそうだ。成分からして、PLが最適と考えられる風邪の症状は「熱があり鼻水がでていて、頭が重く(あるいは痛く)、咳はあまりない」といったところだろう。

基本的な考え方として、風邪は薬で治すことはできず、薬は症状を改善して治るまでを楽にするもの。多くの風邪はウイルス性で抗生物質が無効な場合がほとんどなので、基本的にはつかわない。ただ、普通の感冒に似た症状で実は違う疾患だったなんてことも時にはある。安易にPLで治した気になっていて、実は「亜急性甲状腺炎」だったなんてこともある。元の疾患がマスクされてしまうのは厄介だな。

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