運動が魂を作るー非薬物療法ー

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

心と体の相互関係を扱う心身医療の分野では、運動によって心の健康がおおいに改善するという研究が次々となされている。

たとえばデューク大学医学部のマイケル•バビャクらは、うつ病と診断された患者の大半にとって週3回、1回30分間の運動を行うことは、抗うつ薬を服用するのと同じような効果があるとしている。

効果があるばかりではなく、再発率にも差がでる。いったん治療を終了すると、薬物治療を行っている方の患者は運動療法を行った患者に比べて4割以上もうつ症状を再発しやすかった。

つまり、全く運動をしないのはうつっぽくなる薬を服用しているようなものだ。

石器時代の人間は草食動物をおいかけ、穀物を作り、時に肉食動物から逃げるような生活をしていたはずだ。人の形が時代を経ても大きくは変わらないように、本能的な部分もそう変わらないのではないかなと思う。そういう意味では、1日中パソコンに向かったり、会議をしたりするというのは本来不自然なのだろう。

この結果を見ると治療者にとっても患者にとっても、運動は夢のような治療法のように見える。うつ病に深く関連する不安やパニック障害、ストレス全般に効果があり、精神疾患に対する薬と同様の効果を発揮することすらあるのだから。

実際に適度な運動はノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンといった神経刺激伝達物質の放出を促すことが分かっている。副作用のない抗うつ薬を飲むようなものだ。そして、思考力や免疫力を改善して、よりよい睡眠が得られる。

もちろん運動が万能薬というわけではなく、医学上の薬が必要なこともある。うつや不安症状によっては、運動より薬が優先する場合もある。そこは使い分けをしなければならない。

【参考】
•Exercise treatment for major depression: maintenance of therapeutic benefit at 10 months.
Psychosom Med. 2000 Sep-Oct;62(5):633-8.
Babyak M1, Blumenthal JA, Herman S et al
•How to increase serotonin in the human brain without drugs
J Psychiatry Neurosci. 2007 Nov; 32(6): 394–399.
Simon N. Young
What is Serotonin and How Does it Affect the body

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