ピルについて良く聞かれる3つの質問

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「ピル」とは混合型経口避妊薬(Combined oral Contraceptive pill: COC)のことで、卵巣で作られるエストロゲンとプロゲステロンの類似ホルモンを含むものであるということを以前書いた。

このピルに関しては色々と誤解や疑問が多いようである。そんな項目を3つ紹介する。

ピルにはなぜ休薬期間があるのか

ピルには必ず休薬期間が設けられる。そもそも、なぜ休みがありずっと飲んでいてはいけないのか?という疑問がある。これにはいくつか理由がある。

ピルを服用すると正常の月経周期はなくなる。体の外から取り入れたエストロゲンとプロゲストーゲンがある限り、子宮からの出血もなくなる。ところが、多くの女性はピルが効いている証として周期的な出血を確認したほうがよいと思っていることと、人工的なホルモンの服用は少ないほうが好ましいとの考えから4週間のうち1週間の休薬期間を設けるのが普通になっている。また、正常の月経周期の終わりではホルモン濃度が下がるので、休薬期間はそれに対応して設けられているものでもある。

お勧めはできないが、仮に休薬期間を設けなければ出血は完全に止まる。もし休薬を設けて出血がないとしても、単純に子宮内膜の形成が少ないためであることがほとんどで、さほど問題視しなくて良いようである。

ピルで太るのか

正直、この俗説はどこから出たのか良くわからない。僕はそんな話を聞いたことがなかったので、初めて聞かれた時「えっ?」となり、思わず調べたのを覚えている。基本的に低用量ピルに太る副作用はない。よくよく調べると、20年以上前に中用量ピルというホルモン量が多いものしかなく、その用量の多さゆえに太ることもあったということのようだ(それすら、ホントかどうかもよく分からない)。

ピルを飲んで太ったという人がいるかもしれないが、それはピル以外に太る要因があったからという可能性の方が高いと思う。直接の因果関係はあるまい。ましてや、同時期に起こったこととの因果関係を全て見いだすのも不可能だ。肌が荒れないかと聞かれることもあるが、まずない。というより、恐らく関係ないだろう。後付けでピルのすれば気持ちは楽なのかもしれないが。

よく分からない俗説のおかげで、重い生理痛や生理不順などで困って受診している患者ですら痛み止めやピルの服用を拒否する場合がある。「月経困難症」と診断をつけてもらえば、保険がきいてお安く貰えるのだが。また、色々なメリットがあるのに避妊薬としてのイメージが強すぎるんだろうか。

ピルを飲んだら今後妊娠できなくなるのか

これはちょっと調べれば分かることだが、そんなことはない。「可逆性」はハッキリあると言える。実際何年飲んでいようが、服用をやめた後に妊娠している人は数えきれないほどいる。なんでこんな誤解がうまれるのか不思議。

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  1. 2017年 7月 13日

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