ピルを服用する8つのメリット

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避妊薬としてのイメージが先行しがちなピルだが、実際にはそれ以外にも月経調整、月経痛や月経過多の改善、月経前症候群の症状改善などの目的で多くの女性に使用されており、その有益性は大きい。ひとたびメリットを理解してしまうと、愛用者になる方も多い。国別で比較すると、そのイメージからか日本におけるピルの使用者は圧倒的に少ない。逆に海外は日本の何倍、何十倍という使用者がいる。

いわゆるピルはエストロゲンとプロゲステロン、2種類のホルモンの合剤。これを飲むことで脳の下垂体に作用して、ホルモンの変動を一定かつ低めに抑える。その結果、「排卵がおこらない、子宮内膜が厚くならない」ことで種々のトラブルを防ぐ

毎月の排卵と生理で疲れた子宮と卵巣を休ませてあげる薬と言えばイメージしやすいだろうか。お休み状態にするだけなので、服用を止めれば子宮も卵巣も元に戻るし妊娠も可能だ。これを「可逆性」という。ピルの服用を中止した1年後の妊娠率は服用していなかった場合と比べて有意な差はないとされている。

排卵がおこらず、子宮内膜も発育しないとどうなるのか。生理は子宮内膜が剥がれ落ちて出血するものだから、ピルを飲むと子宮内膜が厚くならないため、生理の出血量が少なくなる。

また、生理痛の源は「プロスタグランジン」という痛みの物質で、剥がれる際に子宮内膜から分泌される。プロスタグランジンは子宮を収縮させ痛みを起こす。ピルで子宮内膜が発育しなければ、プロスタグランジンの分泌量が減り生理痛が軽くなる。

女性にとっては嬉しいメリットが多いので、日常的に使っている人は多い。仕組みは上述した通りだが、具体的なメリットを以下に8つ紹介する。

1、生理が軽くなる(出血量が減る)

過多月経や貧血、子宮内膜症が改善する。夜用ナプキンを大量に消費している、漏れが気になり薄い色のパンツが履けない、生理の出血で貧血を起こすとか、そんな人には良いだろう。

2、生理痛が軽くなる

月経困難症の改善。痛さや重さで辛い、痛み止めでも効果不十分、痛みで寝込んだり、会社を休まなければいけないレベルの人、月経困難症における痛みの改善効果はかなり優れている

3、生理不順が治る

生理がいつくるか分からず予定が立てられない、生理ばまばらにしかこないor頻繁に来る、生理が来ないあるいはその状態に慣れておかしいとも思っていない人。お勧めだ。

4、生理の予定を思い通りにずらせる

ずらしたい理由は十人十色だろう。旅行やイベントの時に生理になりたくない、海外旅行先のトイレ環境が不安、ナプキンをもっていくのが嫌、海やプール、温泉旅行を堪能したいなどなど。

5、生理前のイライラを軽減させる

月経前症候群を改善できる。毎月決まった時期にイライラする、生理前にいつも気分が優れない、体調不良があるなどを改善

6、ニキビや多毛症の改善

フェイスラインのニキビがなかなか治らない人、肌の状態が不安定な人には良い。

7、避妊できる

避妊したいとか、パートナーがコンドームをつけたがらずに困っている人によい。ピルは排卵を抑制する。子宮内膜が厚くならないので、受精卵も着床しにくくなる。フカフカじゃないベッドには卵もいづらいということだ。さらには子宮頚管粘液を変化させて精子の侵入を防ぐ作用もあり、この3つの作用で高い避妊率をほこる。100%とまでは言えないが、今ある避妊法の中ではもっとも確実性が高い。服用中はパートナーがコンドームをつけなくて良いと考えがちだが、それをしないと性感染症は防げない(頚管粘液が減少するので、クラミジアなどの感染は減る)。だが、つけたとしてもヘルペスや毛ジラミなどは防げない可能性がある。

8、種々の疾患の予防

•卵巣の病気を予防→機能性卵巣嚢胞や良性卵巣腫瘍、卵巣がんのリスク低下
•子宮のトラプルを予防→子宮外妊娠や子宮体がんのリスク低下
•骨粗鬆症の予防
•良性乳房疾患や大腸がんのリスク低下

もちろん、メリットの程度には個人差があり製剤の種類や服用期間でも差がでる。

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