【乳がん】Q、大豆製品の摂取は乳がん再発率を高めますか?

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アリミデックス(アナストロゾール)継続中の患者さんより質問。納豆や大豆製品に女性ホルモン様作用を示すイソフラボンが含有されているので、摂取を制限したほうが良いかという疑問。今までずっと気になっていたが、聞く機会がなかったそうだ。

いくつかの研究があるが、現時点で大豆製品が乳がん再発リスクをあげることは示されていない。いくつかの文献があるが、むしろ摂取により再発リスクが減ることが示唆されている。従って、特に制限する必要ないと思われる。

例えば参考文献2の研究では、アンケートにより食事状況を詳しく調査し、中央値で5.1年間フォロー。大豆イソフラボンの摂取量によって4段階に区分し、摂取が一番少ない群と一番多い群の間で、再発率や死亡率を比較した。閉経前の患者では、大豆イソフラボンの摂取量と再発率・死亡率の間に相関がなく、閉経後の患者では、大豆イソフラボンの摂取が多いと再発率は0.67倍に減った。

因みに、ホルモン受容体の有無で見るとエストロゲン受容体陽性ER(+)/PR(+)の人では大豆イソフラボンの摂取が多いほどリスクが低下。アナストロゾール(アリミデックス)による治療を受けている人でも、大豆イソフラボンの摂取が多いほどリスクが低下するという結果。

日本人における疫学研究でも、大豆製品摂取でむしろ再発率が下がっている。因みに2014年に出版されたメタ解析では、閉経前、閉経後双方において乳がん再発が減ることが示唆されている。

【参考文献】
1、患者さんのための乳がん診療ガイドライン
2、CMAJ. 2010 Nov 23;182(17):1857-62.
Effect of soy isoflavones on breast cancer recurrence and death for patients receiving adjuvant endocrine therapy
3、J Natl Cancer Inst. 2003 Jun 18;95(12):906-13.
Soy, isoflavones, and breast cancer risk in Japan.
4、PLoS One. 2014 Feb 20;9(2):e89288.

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