PPIと腎障害:長期間使うほどリスクが高まる H2ブロッカーとのリスク比較

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PPIという強力に胃酸分泌を抑える薬の長期間使用で腎障害のリスクが高まる。PPIが慢性腎臓病の進行に関連していることを示唆するエビデンスが近年積み重なってきている。そして、使用期間が長いほどそのリスクが大きくなるようだ。

1例として、173321名の新規PPI使用者と20270名の新規H2ブロッカー使用者を5年間追跡調査した研究を簡単に紹介する。

結果は、H2ブロッカーに比べてPPIを処方されている方が

•eGFRが60ml/min/1.73m2を下回る割合が22%多い(HR1.22;95%信頼区間1.18-1.26)
•CKD(慢性腎疾患)を28%多く進行する(HR 1.28;95%信頼区間1.23-1.34)
•血清クレアチニン値2倍上昇が53%多い(PPI群6.21%vsH2ブロッカー群3.74%)
•30%以上のeGFR低下が32%多い(PPI群25.30%vsH2ブロッカー群19.48%)
•96%余計に末期腎不全へ進展しやすい(H2ブロッカー群0.12%vsPPI群0.19%) 
※HR;Hazard ratio(ハザード比)

長期間使うほどリスクが高まる(下表)。
PPI_腎不全
あたりまえだが、漫然と長期間使わないことが大切。腎臓がやられるとドミノ倒しのごとく他の部位も悪くなるリスクが一気に高まりかねない。

【参考文献】
J Am Soc Nephrol. 2016 Apr 14. pii: ASN.2015121377.
Proton Pump Inhibitors and Risk of Incident CKD and Progression to ESRD.

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