【便秘】市販の便秘薬と害を起こさず有効に使うためのポイント

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

前回、”市販の便秘薬は処方薬の下剤より付加価値が多い“において便秘の一般的な原因から市販薬の付加価値まで紹介した。今回は、具体的な製品と使用上のポイントを紹介していく。なお、「ラック」が商品名に入っているものが多いが、これは下剤を表す英語”Laxative”からとったものだと思われる。

コーラック(大正製薬)

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•20年以上も便秘薬のトップブランドの座に君臨している
•主成分ビサコジルが大腸を直接刺激して便を押し出す蠕動運動を促す

コーラックⅡ

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•便に水分を吸わせて柔らかくするジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)配合
•ビサコジル配合

両者とも成分が5層コーティング錠に入っており、胃で分解されず腸管で有効性を発揮できるように設計されている。

コーラックソフト

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•ピコスルファートナトリウムが有効成分(処方箋医薬品のラキソベロンと同成分)
•「ソフト」という名の示す通り、ピコスルファートはビサコジルより効きがマイルド
•ピコスルファートは腸内細菌により活性化されるため、腸溶錠にする必要性がない
•マイルドに腸を刺激して蠕動運動を促す
•作用が強すぎないので腹痛を起こしにくい

コーラックハーブ

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•生薬抽出成分のセンノサイドが大腸を刺激して蠕動運動を促す(処方箋医薬品プルゼニドと同成分)
•生薬成分、甘草(かんぞう)の粉末配合により腹痛を予防

コーラックファイバー

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•繊維質(ファイバー)を配合し自然なお通じ
•消化管で膨張し刺激を与えるプランタゴオバタ種皮配合
•腸の働きを整えて便秘を改善するケツメイシ配合
•大腸の働きを維持し、便秘に伴う肌荒れを改善するビタミン配合
•携帯しやすいスティック型パッケージ 飲みやすいココアフレーバー

コーラック坐薬タイプ

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•坐薬タイプなので肛門挿入後体温で溶ける
•腸内に微細球状の炭酸ガスを発生させ、その刺激で腸管運動を活発化
•直腸のみに作用するため腹痛を起こしにくい
•経口タイプより効きが早い。使用から10〜30分で効く
•妊婦でも使用可

スルーラックシリーズ(エスエス製薬)

「スルーっと出てラクになる」と緩下剤•下剤という意味の英単語「Laxative」をかけた名称。シリーズ物がかなりあるようだが、いくつか紹介する。

スルーラックS

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ビサコジルとセンノサイドカルシウムを配合。両方とも刺激性下剤で蠕動運動を促進する。

スルーラックプラス

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スルーラックSと似た処方だが、センノサイドカルシウムが少なく、コーラックⅡにも含まれているDSSが加わっている。

スルーラックS、スルーラックプラスともに腸溶錠。

スルーラックデトファイバー

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2008年12月発売。有効成分は、プランタゴ•オバタ種皮末、アロエエキス、センノサイドカルシウム、ジュウヤク末(ドクダミ)の4種類の植物由来成分。そのため、独特の苦味がある。それをマンゴー味でマスクしたものが2010年6月発売の
スルーラックデトファイバーM。有効成分はスルータックデトファイバーとおなじ。苦味が苦手な人向け。

便秘薬の選び方と使用上の注意点

過量投与や誤った使い方をしないように気をつける必要がある。ポイントをいくつか列挙する

まず稀ではあるが、可能性として知っておきたい重篤副作用は以下
•ビサコジルが過量服用により腎結石を起こすリスクがある
•アントラキノン系の下剤(センナ、大黄、アロエ等含有製品)は長期慢性的使用で大腸黒皮症を招くことがある

そして飲み方や相互作用の観点から大切なポイントは次の通り
•腸溶錠は砕いたり、噛んだりしない
•腸溶錠は消化管のpHをあげる成分とは併用しない
胃酸分泌抑制薬、H2ブロッカー、PPI(プロトンポンプインヒビター)、ミルク摂取後1時間以内にビサコジルを服用すると腸溶錠が溶けて、胃の不快感を起こすことがある
•同じ理由から食事の直後には服用しない方がよい
プランタゴオバタ種皮や繊維質含有製品は効果が得られるように十分な水で服用する
 液量が少ないと繊維質が腸管に詰まってしまう可能性がある
授乳婦はセンノシド、センナやアロエ、大黄などのアントラキノン類は避ける
 乳汁移行性があるので乳児の下痢を起こすことがある
•服用後24時間以降であれば授乳は再開して問題ない
•経口の下剤は就寝前に服用して、朝にお通じがあるようにするのが一般的
•便意を催したら無視せず我慢しないことがとても大切。便意の我慢は便秘を悪化させる
•15歳未満の小児が使用できる商品は限られているので、商品選択には注意が必要。
 乳酸菌などを含む整腸剤をうまく活用することも一案

初めて市販の便秘薬を飲むにあたって

初めて使用する場合は、まず用法•用量最少量から飲み始める。即効性のある浣腸や坐薬などを除き、センナやビサコジルなど刺激性の便秘薬の効果発現には通常服用から6〜10時間、長くて最大24時間かかる。
下剤に限った話ではないが、初回に飲んでから効果が出始めるまでの時間を自身で記録するのが良い。それによって次回どのくらいのタイミングで飲めば良いか掴めてくるからだ。坐剤タイプのビサコジルは大体使用後15〜60分で効く

使用量が多すぎると下痢や腹痛が起こったりするので、そうした問題がある時は量を減らす。便秘薬を飲まずにはいられない、飲んでもまったく効果がでないといった時には大腸や直腸に異常がある可能性があるので、受診して疾患がないか確認する方がよいだろう。

【参考】
SS製薬ホームページ
大正製薬ホームページ
The most popular OTC laxatives in Japan

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