とある病院の恐ろしい現実

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

とある病院主催の勉強会に出席したところ、恐ろしい実態を聞いた。

勉強会の趣旨は、病院と薬局で連携をはかろうというもの。
どんな点を薬局に助けて欲しいか という話。

以下、その病院の精神科医と神経内科医の発言をそのまま引用する

「現状、1人3、4分の診察で大量の患者を捌いている。
短時間なので適切なカウンセリングができないこともある。
処方パターンは患者の訴えを聞き、いわれるがままにその症状にあった薬を足していく。

通院年月が長いと非常に多くの薬剤を服用することになり、
医師自身どの薬が効いているか分からない。

1回の診察が短いので処方せん記載を良く間違えてしまう。
従って、薬局からの問合せが頻繁に来る。

うちの病院では他科との連携がとれていない。
精神科疾患を悪くする薬が他科から出ていたり
他科の疾患を悪くする薬を誤って出してしまうこともある。

薬剤師にお願いしたいことは、間違いが相当あるので
おかしいと思ったら疑義紹介して欲しいということ。」

事例1) 80台男性
リスパダール1mg 30日分を
リスパダール10mg 30日分で処方 調剤されて患者に渡る。
後日家族から、自宅で患者本人が寝てばかりいて様子がおかしいと連絡があり
過誤が発覚した。
※リスパダールは抗不安薬で、眠気を起こしやすい薬。
 精神科の薬は用量の幅がとても大きいものが多い。
 10mgは上限用量を越える量ではない。高齢者には多いが。。

事例2) 70台男性
うつ病で通院中。泌尿器科も受診。消化器症状の訴えがあり、
ガスター(胃酸の分泌を抑える薬)の処方が泌尿器科からあった。

認知症のような症状が出て精神科にてアリセプト(認知症の薬)の処方が始まる。
たまたま主治医が休みで、代理医師が泌尿器科の処方を疑問に思いガスターを削除。
すると認知症症状が回復してアリセプトも中止となった。

この2例は外来でそれぞれ別の調剤薬局をかかりつけにしていた。
1はいきなり用量が増えていて、処方間違いだが薬局側で過去の履歴を参照できれば
おかしいと気づく事ができる。

2はガスターなど抗ヒスタミンH2薬を高齢者などに使用する場合
せん妄を引き起こす可能性があることは有名。

〈注〉せん妄は、低覚醒により激しい精神興奮を起こした状態。
   子供が寝ぼけている状態(低覚醒状態)で、何かに驚いてパニックを起こす様に似ている。
   この状態は外から入ってくる様々な情報を適切に処理出来ないので、
   不安や恐怖が極限に達する。
   例えると、いきなり未開の地に1人で放置された状態の何倍もの怖さと言われている。

抗ヒスタミン作用を持つ薬(アレルギーや胃酸過多を抑える薬に多い)
は抗コリン作用を持つものもある。
高齢者に抗コリン作用のある薬は精神症状を起こしやすいので
避けた方が無難である。

このような例は薬局でも防ぐことができる。

「薬局でのインタビューで患者の状態が把握出来て、
必要のない薬など削れるものがあったら教えて欲しい。」
と医師は言っていた。

薬局では「医師が判断しているのだから大丈夫だろう」、
とインタビューを拒否する患者も少数ながらいる。

自分がもつ情報はできる限り開示した方が
よりメリットを享受できる という単純な事実に気づいて欲しい。

もちろん専門職側も消費者を守れるスキルを備えていないと
いけないのだけど。

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