循環器疾患に対するACE阻害薬とARBの効果比較

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ACE阻害薬であっても、ARBであっても、血圧さえ下がれば脳卒中や心不全のリスクを下げることができ、その効果は両者に差はないとされている。循環器系イベントに関する両者の効果を比較したコクランシステマティックレビューがあるが、その結果をまとめた表(Summary of Findings Table)を以下に示す。
ACEI_ARB_soF
表をみると、総死亡率、心疾患による死亡、心血管イベントや脳卒中といった評価項目において両者に有意な差はない。ARBは副作用による中止率がACE阻害薬と比較して4.1年間の追跡期間で1.8%低い(=ACE阻害薬のかわりにARBで55名治療すれば副作用による中止を1人減らせる)この差は主に、空咳の割合がACE阻害薬において多いためである。稀に浮腫(むくみ)の問題がある。なお、薬物動態の上ではACE阻害薬は腎排泄のものが多く、ARBは肝代謝や胆汁排泄の薬剤が主である。

問題とされるACE阻害薬による空咳には次の特徴がある
•飲み始め初期から数カ月以内に発症
•2~3カ月で消失する
•女性に多い
•夕方から夜間に起きることが多い

従って医師や患者の判断にもよるが我慢できる程度なら、咳があっても必ずしも処方変更にならない場合もある。高齢者ではこれが逆に肺炎予防に働くとしてポジティブな要素として捉えることもある。

【参考文献】
Angiotensin converting enzyme (ACE) inhibitors versus angiotensin receptor blockers for primary hypertension
Edmond CK Li, Balraj S Heran,James M Wright

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