ACE阻害薬とARBの併用及び副作用について

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ACE阻害薬をARBに併用すると、ARBによる血中アンジオテンシンの増加がACE阻害薬で抑制されるため、より効果が高まるのではないかと考えられ、併用されることがあるが、前回”循環器疾患に対するACE阻害薬とARBの効果比較“で紹介したコクランのレビュー内でも引用されているONTARGET試験では、併用しても心血管死、心筋梗塞、脳卒中、心不全による入院を減らさないことが分かっており高血圧治療ガイドラインにおいても併用は推奨しない形となっている。また、ONTARGET試験においては、併用により低血圧2.75倍、失神1.95倍、腎不全1.58倍とそれぞれ有意に増えることが示されている(下表)
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なお、稀な副作用であるがACE阻害薬やARBの副作用のうち重要なものとして「血管性浮腫」がある。服用初期から起こりうる副作用で、最悪の場合、喉が腫れ上がり呼吸困難となり致命的になることがある。服用開始初期に、しゃべりづらさや口の腫れなどがあれば、すぐに中止して受診することが望ましい。この副作用にピンと来ることで命が救われることもあるのだから。

詳しくは医薬品医療機器総合機構、重篤副作用疾患別対応マニュアル 血管性浮腫(血管神経性浮腫)を参照されたい。

また、ACE阻害薬において小腸血管性浮腫の報告もある。発症時には急性腹痛症状を伴う(参考文献3)。極めて稀な事例ではあるが、頭の片隅にいれておくだけで原因究明に役立つこともある。

【参考文献】
1、Prev Cardiol. 2009 Winter;12(1):43-50.
Ongoing Telmisartan Alone and in Combination With Ramipril Global Endpoint Trial (ONTARGET): implications for reduced cardiovascular risk.
Liebson PR1, Amsterdam EA.
2、重篤副作用疾患別対応マニュアル 血管性浮腫(血管神経性浮腫)
3、Am J Roentgenol 2011; 197: 393

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