薬の3Dプリンター

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

通常のプリンターのように2次元の印刷ではなく、立体を成形できるプリンター。
3Dプリンターは様々な分野で応用されはじめている。

今では単なるプラスチックの成形体だけではなく、
食べ物や建物のパーツさえ作ることが可能だ。

YouTubeでアメリカの3Dプリンタ展覧会の動画を見ると、
あまりにも多くのものを作れるのに舌を巻く。

以前TEDでプレゼンしていた人もいたが、
3Dプリンターの技術は薬にも応用されはじめている。

アメリカ人でITベンチャーの社長をやっている友人に聞くと
「構造上は食べ物よりも薬の方が簡単だし、作れない道理はない。技術的にも難しくない」という。
成分原末手配の問題もあるが、彼もこのビジネスに参入しようという話をしていた。

薬を薬局で沢山もらって、結局余らせて
現在余って飲まれていない残薬の市場規模は国内だけで何百億だなんて騒がれているけど
3Dプリンターで必要なだけ作れたらな、などと妄想してしまう。

薬の添付文書を見て添加物をいくつも見れば、多くは共通している。
そもそも、法律で添加剤についてはある程度規定されているから当たり前なのだけど。
後は成分原料の手配。これも色々難所があるのだけど、それはさておき。
材料をプリンタにセットして印刷 すれば良い と。

先日、FDAがはじめて3Dプリンターで作られた薬の製造販売を承認した。
医療分野での3Dプリンティングはまだまだ新しい領域だが、急速に成長している。

生体印刷で、生きた組織(骨、皮膚、臓器など)を作り出すというのも既に行われている。
それを応用して、薬を効果的に働かせる技術も開発されつつある。

Aprecia製薬が開発した「Spritam levetiracetam」 という
てんかん発作の治療薬がFDAで承認されたのは大きな一歩だと思う。

1回1000mg、少量の水で経口服用する。非常に簡単だ。
この速崩性製剤(比較的すぐに崩壊して、良く吸収される)は、
3Dプリンターによる多孔質の製剤設計によって実現した。

現場では、てんかん患者に医師の指示通り薬を飲んでもらうのが
意外に難しい場面もある。

嚥下困難があったり、子供が服用をいやがったり。
特に子供やシニア世代にとっては、処方された通りに薬を飲むことが
てんかんのコントロールにおいて重要なテーマだ。

こんな飲みやすい設計デザインの薬が3Dプリンターで作れるなら
素晴らしいですね。2016年には発売される予定のよう。

【参考】
http://money.cnn.com/2015/08/04/technology/fda-3d-printed-drug-epilepsy/

3Dプリンターの製薬会社ホームページ
Aprecia Pharmaceuticals Company
https://aprecia.com

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