精神疾患を金で解決しようとする研究

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

薬とはあまり関係ない記事。4,5年前だろうか。「7つの習慣(有名なビジネス書籍だ)」に基づく時間管理術のセミナーに行ったことがある。そこで、欲しいものを100個書き出しなさいというワークがあった。それはあくまで価値観をあぶり出すための質問の1つなのだが、まずは自身の価値観や使命を明確にした上で、

価値観→長期目標→中期目標→短期目標→日々のタスク

と落とし込んで行き、自分の価値観なりミッションなりに沿った人生を築き上げていきましょうという主旨の内容だったと思う。まあ欲望のままに書き出すと有形のもの、無形のもの色々出るわけだ。そういうことをして改めて感じるのは、かなり多くの望みが時間とお金によって叶うということだ(難病が治癒するとかそういうのは文字通りお金があっても難しい場合もあるが)。

それを可能にするのが、「不労所得」ということになろう。

長ったらしく前置きをしたが、その「不労所得」を精神疾患患者に与えたら症状が改善するのかという身も蓋もない研究をたまたま見つけてしまった。

経済状況の悪化や社会的な孤立が精神疾患の悪化と関連があることは良く知られている。薬は精神症状そのものにフォーカスして治療するが、社会的経済的介入が疾患を改善するか大真面目に調査した研究はさほど多くはない。

そこで、こちらの研究。
Community Ment Health J. 2016 Oct;52(7):842-50.
Money and Mental Illness: A Study of the Relationship Between Poverty and Serious Psychological Problems.
Ljungqvist I, Topor A, Forssell H, Svensson I, Davidson L
やったことはと言えば、月当たり一定のお金を被験者に配って症状が改善するかをビジュアルアナログスケールで評価しようというもの。

ソーシャルケアや経済的サポートを既に受けている統合失調症などを含む精神疾患患者100名を被験者として組入れ、9ヶ月に渡って1月あたり53ユーロ≒73USドルを支給。一方で比較対象グループの38名はいつも通りのケアを受けた。機能的な回復についてはあまり変わらない部分もあったが、お金を配られた群の方が、有意にうつや不安症状の改善、社会的繋がりの面でも改善した。

よ〜く考えよ〜 お金は大事だよ〜

フルテキストのPDFはこちら
https://www.researchgate.net/profile/Idor_Svensson/publication/282573312_Money_and_Mental_Illness_A_Study_of_the_Relationship_Between_Poverty_and_Serious_Psychological_Problems/links/561379ee08aea34aa92a14f0.pdf?origin=publication_detail

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