専門家の意見は信頼できるか

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

どうやって情報リテラシーを上げれば良いのかということは常々考える。

以前「読んでいない本について堂々と語る技術」という書籍を読んだことがある。
内容はともかく、社会に出て働き始めて、様々な人と仕事で関わるようになると
「知らなかったことを堂々と語る」ことが必要なシチュエーションはあるなと思う。

しかし、これが出来れば、
コミュニケーション能力次第でどんな専門家相手でも盛り上がることが出来てしまう。
その方法は別項で扱うとして。

時々思うのは、「専門家」というものに対して幻想を抱いている人は多いのではないかということ。

思うに専門というものはどの分野でも細分化されていて、その時々で話題になるようなことで
ピンポイントで専門家の人というのはほとんどいない。

世には色々な専門家がいる。一応、僕は薬の専門家 ということになるが
実際には そういうのも憚られる と常々感じている。

大学時代は、医療経済学や薬物動態学といった研究室にいたが、
隣の物理化学研究室の論文ですら読んでもサッパリ意味が分からなかったし
実務でやっていることも薬というテーマがカバーする範囲の
ほんの一部に過ぎない。ましてや健康というテーマの数%に過ぎない。

日々勉強して薬の横断的知識を身につけている自負はあっても、
同じ薬剤師でも癌専門の人とかと話すとサッパリ話についていけず
まだまだだな などと思う。

こと実地に臨床で使われる薬といっても
世に流通する薬は何万とあるので、ある程度棲み分けがあって当然だ。

現場で働く薬剤師が、薬の名前を見せられて「この薬ですね」と言えるのは
良くて数千品目ではないかと思う。逆にそれ以上在庫している医療機関はない気がする。
その注意事項までバッチリ説明できるとなると更に品目数は限られる。

更に本当に必要最低限な品目に絞ると、数百になろうかと思う。
実際にWHOが提唱するエッセンシャルドラッグリストの数はそのくらいである。

顧客から薬や健康に関する質問を受け、その場で答えに詰まることは少なくない。
もちろん広範囲に知識をつける努力はするが、
質問に答えられずに「それでもお前は国家資格を持った薬剤師か」と
威丈高に言われ反省したこともある(そうした顧客は多くはいないが)。

では、知らない薬について聞かれたらどうするか。
原理原則から系統立てて覚えればある程度対応はできるてしまう、が
厳密にはすぐに回答できないこともあり、調べるしかないということは沢山ある。

でも素人と違うのは即座に調べる体系的手段を知っているということ。

その時々の顧客には申し訳ないが、
後から勉強して「こう答えておけば良かった」などと思うこともある。

こと医療情報に関して(他の業界でもそうかもしれないが)、
人がメディアや本を通して見聞きしている専門家の意見というのは、
実は専門家「風」の知識に過ぎないことは良くある。

かなり近い専門家でも、やはり新しく勉強しているのだから。

従って、医師や薬剤師が薬の情報を書くと、一応多少信頼性があると思われるかもしれないが、
分野外の人が新しく勉強をして書く情報と大差はないという時もある。

一般の人が思う程「エキスパートオピニオン(専門家の意見)」というものは
信頼度が高くないことがざらなのだ。

勉強していくとそうした情報の選別能力が自分の分野に関してはついてくる。

しかし、大企業の社長などはほとんど専門外のことでも決断を下すことになる。
(それに自分の専門分野であったら、良い決断をできるとも限らず
全体を見通せなくなったりする。)

会社の社長に経過報告して、スパスパと決断されて明快で適切な回答が来ると
良くこんな短時間で判断ができるなと思うことがある。
専門の人と納得し合える会話ができてしまうのだ。

では、どうやって、新しい部分の知識をそこまで補填しているのだろうか。

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