風邪薬と抗生物質を安易に要求する患者

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

熱があがるとそれを下げることが治療だと考えてはいないだろうか。
そして、医者に早く熱を下げる方法を教えてくれと要求してはいないだろうか。

僕が解熱剤を勧めない理由は沢山ある。

•熱を解熱剤で下げる=病気の治療 ではない
•くさいものに蓋をしているに過ぎない
 病気の為に熱が出ているのに原因と結果を取り違えてはいけない
•薬で無理矢理熱を下げると、下げない場合よりもかえって病気が進行することがある
 熱は体に侵入した病原体を排除するための反応である
•同様の理由から冷えピタなどは全くすすめられない
•解熱剤の副作用は侮れない
例)胃潰瘍、気管支ぜんそくの誘発、腎不全、子供ならアスピリンでライ症候群(重度の脳症と肝障害)

本当に良く見かけるのが、たいした症状もないのに予備として解熱鎮痛剤を
頼んで処方してもらったという人。
保険だからと湿布や痛み止めを安易に大量に要求する人がとても多い。

心ある医師は、患者の要求にまけてしぶしぶと解熱剤を出しているのだろうか。
医師の外来対応は、忙しいから要求されたらあっさり出した方が話が早いだけなのかもしれない。

子供の熱を下げてくれればいいのだという親も多い。
しかし、解熱剤として最も良く使われる非ステロイド性消炎鎮痛剤による気管支ぜんそくの誘発で
患者が死亡して医師が訴えられて負けている判例は沢山ある。

やむをえず飲むときはアセトアミノフェンが良い。多少肝臓への影響はあるが、安全性は高い。
とりあえずの症状は楽になるし、治癒期間も非服用時と比べてさほど差がない。

もっと問題なのは、風邪の時に抗生物質を要求する人。

抗がん剤の副作用からくる感染症対策、
細菌性の副鼻腔炎や咽頭炎、肺炎、重症の中耳炎でとかなら分かる。

でも軽い風邪で上記のようなことはほとんどないだろう。
また、風邪はウイルス性のものも多く、ウイルス性なら抗生物質は無効だ。

賢い患者は医師に「その抗生物質は何故必要なのですか」と問いかけるくらいであって欲しい。
理由を説明できないのに抗生物質を出す医者にあたったら、ちょっと考え直して欲しい。

素人判断で、無用に薬を要求するずれた患者が多いと医者も深く考えずに処方することになりかねず、
悪循環だ。抗生物質の乱用にもつながりかねない。
より薬が効きにくい耐性菌の問題にもなる。
ペニシリン耐性の肺炎球菌とかMRSAとか本当に厄介なのだ。

こう考えてくると
患者サイドが賢く受療することも医療の進歩に大切なことではないだろうか。

例えば、問診などに必要な情報を医療者に開示してみるとか。
こんなサイトも参考になるだろう。
病院に行く前のチェックポイントーここカラダー

何故その薬が必要なのか、あるいは必要ではないのか といった
素朴な疑問を素直に聞いてみるのも良いだろう。

たとえその場で答えが得られなくても、担当者はそうした問題に答えられるべく
勉強するだろう(と思いたい)。
そんな良いサイクルに繋がる受療が出来れば得をする。

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