寿命ではなく余命を考えてみよう

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

特に高齢者では、そもそも薬などを使って治療をした方がよいのかどうかという問題がある。

そんな時の判断材料の1つとして、平均余命がある。

一般によく話題になるのは平均寿命で、
たまに「平均寿命から自分の年齢を差し引いて、
あとこのくらい生きられる」と言った話題を耳にするが、
それはあまり精度が高くない。

そこで平均余命表を見るのである(以下 クリックで拡大)。

平均余命

ざっと見た感じなんのことだろうと思われるかもしれないが、
65歳とか80歳の枠に注目してみて欲しい。

例えば80歳の女性は平均であと10年生きる。
読者の印象と合致していただろうか。

あと3年の余命だとしたら、この治療を受けるべきか
あと10年だったらどうするか と考えると全く異なった印象になる。

このデータは治療者からすれば治療や検査の判断の参考になるかもしれないし、
受療者からしても、1つの目安になると思う。

実際に受療している患者さんは,何らかの病気を持っているはずだから
健康人を含めて平均を取ったこの数字より余命は短いかもしれないが。

もう1つ面白いポイントは高齢者の平均余命の年次推移を見ると
昔と比べても余命があまり伸びていないということである。

医療の進歩はどこへ行ったのか とさえ思ってしまう。

厚生労働省のページにグラフ化したものもあるが、よりビジュアル的にインパクトがある。

我々医療者が頑張って勉強していることはマクロで見て
果たして役に立っているのだろうか。
統計的にはどうか分からないが、せめて役立てるよう力を尽くすのみだ。

さて、日本人の生存曲線を見てみると、1980年代までは、
50歳以降100歳にかけて徐々に死ぬ人が増えるという緩やかな曲線だった。

これが近年、70歳過ぎまで線がおおよそフラットな状態で、
以降急激に死亡が増えるという急カーブを描いている。

これが何を意味するか。

長生きをすると同年代が一挙に次々と死んでいくということだ。
加えて金持ちでもなければ、経済的にも苦しくなっていくだろう。

例えば、60歳とか65歳で預金が3000万円とかあったとしても、
80、90まで生きるのであれば、十分とはいえない。

そんな辛い現実を目の当たりにしても、長生きを目指すべきか。それは分からない。
そんな中でも楽しみを見いだせば良いという向きもあろう。

ただ、余命を意識してみると物事の印象がまた少し変わったりもするのである。

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