ロキソニン(ロキソプロフェン)

Pocket
LINEで送る

始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

市販、処方せん医薬品 両方で使われているロキソニンという薬がある。
この薬は日本では広く認知されている。

世の中に説明書の類いはあふれているので、詳細はそちらを参照して頂ければと思うが、
今回は少しそれとは異なった観点もいれて解説する。

さて、ロキソニンの有効成分はロキソプロフェンナトリウムという。
ブラジル、メキシコ、日本などで流通している薬である。
意外かもしれないが、欧米諸国では流通していない国も多い。安全性への懸念からだろう。

錠剤や体にはるテープのタイプが存在する。
因みに、飲み薬と貼り薬は局所的な効果でみると大体同等の効き目とされている。
ロキソニンの特徴をまとめておこう。
•発痛物質の1つであるプロスタグランジンの生成を邪魔する薬である
•有効性が比較的優れている
•肝臓で代謝されて効果を発揮するプロドラッグと言われるタイプの薬
従って肝臓の機能が悪い人には適さない
•血中には ①ロキソプロフェン(未変化体)のほか、②trans-OH体(活性代謝物)の型で存在する
•最高血中濃度に到達する時間は①で約30分、②で約50分であり、半減期はいずれも約1時間15分
•血中濃度に比例して鎮痛効果を示す
つまり、最高血中濃度に達する約50分を過ぎて除痛できなければ、いくら待っても効かない

といったところだろうか。上記は少しマニアックなので、分からない用語は飛ばして頂ければ。
薬を渡す時によくされる説明として、
「ロキソニンは1回1錠痛い時に服用で、痛みが続いて連続服用したい時は5、6時間空けて下さい」
などと言うのだが、実はこれには明確な根拠がない。

恐らく、連用すると胃を荒らしたり、消化管障害や腎機能への影響が懸念されるので、
その副作用予防という観点からなのだとは思うが。
では効果の観点からはどうか。5、6時間空けたらどうなるかというと
ロキソニンが最大の効き目を発揮するのは飲んでから30分〜1時間前後なのだから、
1時間過ぎても効かなければあと4、5時間痛みが続いてしまうことになる。

痛みが強い場合は1回2錠服用できるかという質問をたまに受けるが、
答えはYES。頓服は1回1~2錠が基本。痛みが強い場合は一気に2錠服用でも良いのである。
痛みは本人にしか分からない辛い感覚である。
痛みの計測器などないから、感覚的に飲み方を自己調節してもらうことにはなる。

ただ、漫然と長期間飲むと、胃や腎臓はおろか、最近では心臓に悪影響を及ぼすなどという報告もある。

痛み治療は大切なことだが、こういう薬はどうしても必要なときに
短期的に服用するというのが望ましい使い方なのである。

 

ロキソニンを痛み以外の目的で使用!?

たまに出くわすのが、夜間頻尿に対して使っているという症例である。
これは、本来の使用目的に即さない、いわゆる「適応外処方」にあたる。

例えば、次のような形で処方される。
処方例)泌尿器科 ロキソニン 1錠 1日1回 就寝前に服用

ロキソニンは発痛物質の1つであるプロスタグランジン(PG)が出来るのを抑える働きがあるが、
このプロスタグランジンは一方で胃を守ったり、膀胱にある排尿筋を収縮させたりする役割がある
(だから飲むと胃が荒れる)。

つまり PGを抑える=排尿禁を緩める、膀胱の緊張を緩和させることになる。

また腎臓においてもPGができるのを抑えることで、結果として尿量が減少する(詳細な機序は省く)。
逆に言えば、これが腎臓への副作用やむくみが出る原理でもあるのだが。
この場合は 副作用を副利益 と捉えているわけだ。
効果の程は、詳細に吟味はしていないが、
日本臨床泌尿器科医会、第3回臨床検討記録集に以下のような記載があった。

「前立腺肥大の治療として主にαブロッカー投与群、
夜間頻尿2回以上の患者にロキソニンを1錠就寝前投与。
著効、有効含め74.2%に効果あり、
抗コリン、三環系抗うつ剤無効例には30~40%効果あり、
神経因性膀胱患者に対しても、80.6%有効であった。」

↓ ↓ ↓この記事に共感した、面白かったらこちらをクリック!
dqranking  dqmura

 ご案内

講演、取材についてご相談、お申込み

薬についてのご相談

薬局のお悩みについてご相談

↑トップページに戻る

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

Translate:

アーカイブ

ar

24時間順位

まだデータがありません。

おすすめメディア集

hymkbanner

セールスが苦手だからこそ、出来る!作れる!売り込まないセールス設計とは、お客様から選んでいただける体制を作れればいい。その体制は、あなたのビジネスの「強さ」と「違い」を作り出し、活かすことで構築できる。その構築方法をお伝えしています。

ファーマシストフロンティア

私も連載している人気マガジン。広告によって編集内容が左右される従来の雑誌とは一線を画し、実相を探求したウェブマガジン。必要とされる薬剤師になるための必読書、それが『ファーマシストフロンティア』です。

お問い合わせ

インバウンド003

facebookページ(いいねを押していただけると励みになります!)

PAGE TOP
Translate »