暑さ寒さに強い人と弱い人の差をつくる要因

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暑さには強いが寒さには弱い
寒さには強いが暑さには強い
寒さにも暑さにも弱い/強い

色々なタイプの人がいる。何故か。
暑さ寒さに強い弱いというのは、様々な要因が関わることなので、一言でこれ ということはできないのだが、
結局のところ個人差や生まれつきの性質によるところが大きいのだろう。
我慢強さとか精神的なものもあるかもしれない。

しかし、それでは答えになっていないので
これが影響しているのではないかという要因を4つ紹介しよう。

体の大きさ

ベルクマンの法則というものがある。寒い地方に住む動物ほど大型になるという法則だ。
例えばクマは北極にいるホッキョクグマが最大で
ヒグマ、ツキノワグマ、マレーグマと南下するにつれて小型化する。
トラは、寒いシベリアにいるシベリアトラが最大で、暑いインドネシアにいる
スマトラトラが最小だ。

体の体積と表面積の関係性を考えるとよく分かる。
熱の産生量は体積で決まるが、放散量は体の表面積で決まる。

面積は2乗 体積は3乗 なのだから、体積を増やせば増やすほど
面積にたいする体積の割合はおおくなる。

つまり体が大きくなった方が熱を出すよりも作る方が増える。

人間についても同様のことが言えるならば、
体が大きな人は寒さに強く、体の小さい人は暑さに強いはずだ。

そういえばサッカーワールドカップを見ていると、北欧の寒冷国の方が
身長が高く(体積が大きい)選手が多い気がする。

同僚に身長150なかば位でやせ型の女性がいるが、極端な寒がりだ。
ただ、例外も多い法則で 変温動物には当てはまらないので
絶対的なものではない。参考までにしておこう。

 

太り具合

太った人と痩せた人でどちらが寒さに強いのかという疑問がある。
先ほどの法則に当てはめれば、太った人に思えるが実はそうともいえない。

皮膚には温度感覚がある。太った人は皮下脂肪が多い。脂肪は断熱材としての役割がある。
血流によって運ばれてくる熱量がやせた人と同じでも
断熱材があるせいで、中心部から温度感覚がある部分に伝わってくる熱量が少なく
皮膚が冷えやすい。つまり太った人は寒さを感じやすく、ある意味で寒さに弱い。

だが、断熱材があるということは体の中心部の熱が奪われにくい
ということでもあるので寒さに耐える力は大きいのだ。

因みに、暑さ寒さは皮膚のみならず脳でも感じ取っている。
良く、サッカー部時代クーリング首筋の頸動脈を冷やせと言われていたが、
これは脳に送られる血液が冷えやすくなり、冷たさを感じやすいためだろう。
マフラーで首を暖めるのが有効なのも同じだ。

慣れ

発汗機能は徐々に暑さに順応していくものなのである。
初夏から急に暑くなると熱中症になる人が一気に増えることからも想像できる。

住む場所による影響も受ける。
年中暑い熱帯地方に住む人は基礎代謝が低く、熱産生が低く抑えられ
寒い所に住むイヌイットでは基礎代謝が高くなっている。

全身の汗腺の数は
ロシア人では平均180万
日本人で230万
フィリピン人で280万 という風に
暑い所に住む人ほど数が多いそうだ。そして、数が多いほど熱を逃しやすいということになる。

暑い時には汗をかくが、ダラダラと滴るような汗のかき方は冷却効果が低い。
しっとりと肌が湿る程度の汗だと、最も効果的に体温を下げる事ができる。
そんな汗腺の働きぐあいも生まれつきの部分が大きいのだろう。

因みに汗腺の数が、人種によって体臭のきつさが異なる理由の1つでもある。
ただし、これは遺伝的要因とも言い切れないようで
例えば、日本人でも幼少期にフィリピンに移住すると汗腺の量が増えるようだ。

そう考えると、夏暑いからといって子供を小さい内から
クーラーをがんがんかけた部屋で過ごさせていたら
ロシア人のように暑さに弱い人間を作ってしまうかもしれない。

ノルウェー人やスウェーデン人が寒い国にいるのに、
寒さに弱い人が多い気がするのだが、
極寒故に冬の間 どこでも暖房をつけているからなのだろうか。

人種差

遺伝的違いもある。
日本人やイヌイットは新モンゴロイドと呼ばれる人種にあたり
寒さに適応している人種であるとする学説がある
(あくまで1つの学説で真であると言い切れるわけではないが)。

寒さに対しては体からの出っ張りを出来るだけ小さくした方が
表面積を少なくすることが出来る(=熱放散が小さくなる)ので有利というのは
感覚的に分かるだろう。

上記「ベルクマンの法則」の類似法則に「アレンの法則」という、
恒温動物において寒冷な地域に生息するもの程、耳、吻、首、足、尾などの
突出部が短くなるという説がある。

となると胴長ペチャ鼻の方が寒さに強いということか。

他にも色々あるのだろうが、調べていたら人種の起源の話とかディープな
方向にいって、果てしなさそうだったので今回はこんなところで。

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