それは自分の意見なのだろうか?

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

箸にも棒にもかからない話をしよう。
僕が語学を習得する過程や医療情報を取扱う過程で思ってきたことや、
ブログを続ける事ができる背景となっている部分の話だ。

世の中には様々な情報や言論がある。
真実であるかに関わらず、時に人はそれを信じて自分の意見であるかのように広める。
僕自身も気付かずにそうしているかもしれない。

そもそも事実や真実などは存在せず、解釈が事実を作るのだという説もある。

能書きはともかく、僕が記事を書いていくにあたり、
何か薬であるとか専門的な内容に関しては
なるべく一次的な情報をとるようにこころがけている。

そんな情報も踏まえて、僕は色んな意見を述べる。
でも述べているのは、厳密に言えば僕そのものではないとも言える。

それは、僕が習得してきたボキャブラリー、言語の規則、聞き慣れた言い回し
などであり、読んだ本の一部、どこかのブロガーの言葉、
原著論文の著者の意見 といったものかもしれない。

僕の持論と言えば格好良いのだが、
実は持論の枠に入っているのはほとんど他人の意見だ。

僕が自信をもって書いていることは、僕がどこかで読んだことか
誰かから聞かされたことである場合がほとんどであると考えても大過ない。

何故なら「誰かから聞いた情報」は出来上がっているセンテンスだから
語りやすいし、自身が「それを聞いて納得させられた」経験があるので、
安心して人にも言うことができるからだ。

現に僕がこんなことを言えるのも、どこかで読んだ書籍で得た
なるほど と頷いた部分を語っているからだ。

ではどこがソースかと言えば具体的に思い出せるものは多くなく
自分の一部と化してしまっていたりもするのだが。

医療従事者か患者であるかによらず、雄弁に薬や医療の論評をする人が多いが
製薬会社のマーケティング通りの内容やどこかの医療否定本の内容を形を変えて
表出させているだけだなぁ と感じることも少なくない。
マーケティングの威力を感じる。

逆に純正オリジナルの意見は、何だか良くわからないような
論理の出来上がっていないセンテンスであったり
何だか薄っぺらなものに思えるものであったりする。

コミュニケーションは結局、ストックフレーズを使い回しまくって
成り立っている部分が大きいと思う。

これは第ニ言語や第三言語などで考えるとイメージしやすい。

例えば僕は日本語以外に英語をそれなりのレベルで話すことができるが、
話している様を見た日本人から「何故そんなに話せるのか」と
聞かれることがある。

答えは簡単で、「覚えたフレーズを使い回しているから」だ。

あるセンテンスを、何十回何百回と音読したり会話の中で聞いて
繰り返している内に頭に叩き込み、そのパターン類型を使い回している。

説得する、謝る、挨拶する、就活での面接、昇給の要求、納期の延長のお願い
あげればキリがないが、様々な場面でのルーティン的なスクリプトがある。

恐らく大人になってから語学を習得した人などは承知していることだと思うが、
語学学習の本質は暗記と練習に尽きる。

因みに何か重要なことを決定したり思考したりする場合は
第二言語で行った方が良いという説がある。
言語変換プロセスで客観的な認知が加わり、冷静な判断を下せるからだという。

僕が語っていることのほとんどが、言語規則や語彙に規定されるのみならず
どこかの他人の言葉ということになってくると
「僕の意見は」などということさえ恥ずかしくなる。

持論のほとんどが外来のものなら自我とは何なのか。
それをアイデンティティといったりするが、何だかおぼつかないものである。

僕が外で色々なデータを集めて保存したもの(=経験)を
様々な媒体を経由して表出する(=表現)というのは
中々面白い過程ではあるのだけど。

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