うがい用イソジンガーグルは水に劣る

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

うがいに関する症例で、印象に残った例を3回に渡って書いていこう。

第1回目はイソジンガーグルを常に予備で携帯しているという患者。

イソジンガーグル液7%は市販でもおなじみのポピドンヨードのうがい液だ。

傷の処置でもヨード系の消毒薬が良く使われていたが、
最近ではあまり過剰使用しない方が良いというのが通説で
うがいに関してはどうかというところである。
   
このうがい液には根強いファンがいて、
患者の中にも常に常備しているとか、風邪予防で時々使うと
いう人がとても多い。

そこで、このイソジンガーグルの風邪予防の効果を検討した
研究を調べてみた。それが以下である。

Am J Prev Med. 2005 Nov;29(4):302-7.Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial.
うがいの上気道炎に対する予防効果のランダム化比較試験。

18~65歳の健康なボランティア387名を対象に
水によるうがい、ポピドンヨードによるうがい、特に普段通りの生活、
の3つの群にランダムに振り分けをして
60日間追跡の上気道炎の発症リスクをみる。

因みに本試験でのうがい方法は次の通り。
水でうがい:20mLで15秒間を1日3回
ポピドン:7%ポピドンヨード液20-15倍希釈20mLで15秒間を1日3回
対象:いままでの生活習慣通り(うがいをしてた人はそのまま)

結果数値を下に列挙しておく。
水うがい: 0.17 episodes/30 person-days RR=0.64 (95% CI 0.41–0.99) 
ヨードうがい:0.24 episodes/30 person-days RR=0.89 (95% CI 0.60–1.33)
対象:0.26 episodes/30 person-days

絶対リスク減少率(ARR)と必要治療数(NNT)は
水うがい:ARR=-0.09 episodes/30 person-days、NNT=11.1人(1ヶ月)
ヨードうがい:ARR=-0.02 episodes/30 person-days、NNT=50人(1ヶ月)

数値に関する細かい説明は省くが、
水だけの方がはるかに成績良好だ。

ヨードはうがいする事による優位差がないので、
風邪予防うがいするなら水で行うだけで良いのではないだろうか。

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