的確に物事を判断できる情報リテラシーの育て方

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始めてきた方は「このブログを通じて医療従事者と患者さんに伝えたい想い」をお読みください。

僕が尊敬する経営者がいるのだが、いつも社内の各部署から
質問が飛んでくる中で短時間で的確に決断と指示を下していくさまを見ていて
どう知識をつけているのか気になったことがある。

社長が専門外の情報に判断を下せるまでどう知識レベルを保っているか。
僕なりに色々調べたり、自分の専門から類推したところ
これには一定の方法があるのではないかという思いに至った。

まず、基本的な情報源は、インターネット、本、知合いのどれか。
深い情報になるとネットでも有料だが、
ざっくり判断するにはそこまで必要ないだろうし
そんなに時間はかけられない。

自分がどこまで求めるのかにも依る。
飲み会ネタならニュースや新聞、ブログや書評で十分だろう。

しかし、目標レベルが高くて
•自らがその知識に基づいて経営判断をしなければいけない
•投資判断を下さなければならない
•何かの論考を雑誌に書かなければならない
•何かのセミナーを行う必要がある
というならもっと本質的に理解する必要がある。

その方法は大体、次の5Stepになると思う。

1−1、ネットで正しいことが書いてある情報源を見つける
どういう情報が信頼できるのかを見極める必要がある。
情報の信頼性は、国連などの国際機関、政府機関が発表している調査レポートなどが高い。
次いで信頼できるのは、アカデミックな研究機関のウェブサイト。
アカデミックな査読付きの論文も信頼度が高い。Natureとか。

医学系ならNew England Journal of Medicine, Lancet, British Medical Journal,
JAMA, Annals of internal Medicineやコクランライブラリーなど。

それらは、情報の正しさ、という点に関して、圧倒的に厳しくチェックされているからだ。
ただし、そこに載っているから盲目的に信じて良いとは言い切れないが。

特性上やむを得ないことだが
こういう情報は仮説や発見の段階から出版や発表までのタイムラグがある。

1−2、ネットで正しいことを言っている人たちを見つける

最近は医薬品関係でも上記のような論文をきっちり読んで、
内容を発信している人がかなりいる。
ただ、素人がサクッと調べて見つかるようなブログではなかったりする。
それどころか、ざっくりGoogle検索すると間違った情報を発信しているブログに相当あたる。
そして、恐らく評価する目がなければそれをそのまま信じたりする。

そこで重要なことは、発言している人の知識レベルと
発言のインセンティブを見極めることだろう。

その人の発言のインセンティブ、理由や立場が、
情報をどうやって歪めるか、ということを理解するのである。
利益相反がないかということだ。

手前味噌になるが、僕の場合は出来る限り有用な情報を提供して
人の役に立ちながらアクセスが増えれば良い
程度のインセンティブしかないので
利害関係による情報のゆがみは生じにくい。

逆に釣りタイトルや炎上マーケティング的な情報発信者は注意だ。

後は、1次的情報源など引用元などをクリアにしているかは
1つの判断基準となりうる。伝言ゲームと一緒で
1次ソースを見ていないと、どんどん事実から遠ざかった内容になりがちだ。

2、そうした情報を見て自分がどのような前提知識を欠いているのかを理解する

上記のような情報を読んできて、すぐに理解できないかもしれない。
しかし、何を理解していないかを理解することが大切なのである。
その上で欠けた知識を得るために次の3を行う。

3、大型書店を利用して関連書籍をまとめ買いする

何を理解すべきか明確にしたら、大型書店にいき関連書籍をまとめて立ち読みするか買う。
Amazonで10冊くらいまとめ買いしても良いのだが、
レビューが良くても目的に沿っていない物を
買うことになってしまったりするリスクがある。

多分、10冊くらいザザッと見ていくと物事を理解していない
著者が書いたものか、情報をしっかり調べて書いている著書か分かると思う。

ちゃんと文献を調べて書いている本だと、情報ソースが書いてあることがある。
ただの引用だと思ってスルーするのも良いが
ソースを辿ると思わぬ優れたサイトに出会うことがある。

4、良い本は読み込む

3で沢山見ても良いのは数冊だろう。その少数精鋭を読み込み分野の全体像を掴む。
ここら辺に来ると、こういう情報は何かおかしいのでは?とか言える
情報判別能力が高まってきているので有用な文献に
アクセスできる可能性が上がってくる。
そこまで来たら有用な文献を読めば良い。

1〜4を繰り返したら専門家と相当議論できるレベルだと思う。
1サイクル2、3日を要するだろうか。

5、専門家やその分野の実務経験がある人と会話する

1〜4は1人で完結できるが、これをすることで勘違いなどを修正できる。
上記の知識を元に詳しい人と食事でもしながらディスカッションしてみたら良い。
お互い楽しいはずだ。詳しい人ほどキッチリ話せる相手を求めていたりするから。

(僕自身、ある程度深い知識があって、
本質的な質問をしてくる患者さんには親切に色々と本当のところを
教えしたくなってしまったりする。)

こんな過程を経て自分の勘違いが修正され洗練された知識になっていく。

ここら辺にくると、その関連トピックだけはプロと話せるレベルまで達し
全体像がきっちり見えているはずだ。

そうなると、新たな情報が出てきてもある程度的確に評価が出来るようになってくる。

経営者や投資家は、自分の専門外のこと判断を下さなければならない
などというイメージを持たれがちのようだが(実際はどうか知らない)、
理解できていないことに関しての判断など、ギャンブルに等しいと思う。

実際にはやはり、そのトピックに関してはある程度造詣を深めてから
重要な判断をしていくのが大切なのではないだろうか。

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